
【連載第1回】腰痛の真犯人は「膝」にあり?X脚・O脚と腰痛の深い関係
2025/12/23
「マッサージに行っても、その場しのぎでまた腰が痛くなる」 「レントゲンでは異常がないと言われたのに、ずっと腰が重だるい」
そんな悩みを抱えている方の多くに見落とされているポイントがあります。それが**「下肢アライメント」、つまり膝の向き(X脚・O脚)**です。
当院では、腰痛を「腰だけの問題」とは捉えません。今回は全5回の連載を通じて、膝の歪みがどのように腰へ波及し、慢性的な痛みを引き起こすのかを解剖学的な視点から徹底解説していきます。
1. 人体はユニットで動く「運動連鎖(キネティックチェーン)」の概念
なぜ腰が痛いのに膝を見る必要があるのでしょうか。その答えは、体の中に流れる**「運動連鎖(キネティックチェーン)」**という仕組みにあります。
人間の体は、足首、膝、股関節、骨盤、そして背骨と、すべてが鎖(くさり)のようにつながっています。どこか一つの関節が歪めば、その歪みを補うために他の関節が無理な動きを強いられます。
· 家で例えるなら: 土台(足・膝)が数センチ傾いている家を想像してください。その上に立つ柱(脊柱)や屋根(頭・肩)を真っ直ぐ保とうとすれば、必ずどこかに無理な力が加わり、壁にひび割れが生じます。この「ひび割れ」こそが、腰における痛みや炎症の正体なのです。
